自分で処理できる?

相続財産が多額の場合に必要になる相続税申告。相続税申告は一般に税理士に依頼することが多いです。しかし、中には費用節約のために、自分で手続きをしたいと考える方もおられます。その場合に知っておきたいのは、税務調査が入る可能性が高くなるかもしれない、ということです。

これは、やはり素人が作成したものはミスが発生しがちだからです。提出された書類に税理士のサインがないと、税務署側としては書類に間違いがないか、細かくチェックせざるを得ないでしょう。ミスが見つかった場合、場合によっては追徴税を支払う結果になります。

相談遺産相続の相続税は、ちょっとしたミスでも何十万円、何百万円という差が出てくるため、慎重さが必要です。素人が自分で書類を作成しようとすると、こうしたミスが発生しがちですが、税理士に依頼すれば、正確で確実な書類を作れることでしょう。その上、できる限り控除制度を活用し、税金を抑えられるように細部に注意を払ってもらえるので安心です。

また、相続税の申告には、相続開始後10カ月以内にしなければならないという決まりがあるのですが、期限までに作成するのはなかなか大変です。場合によっては関係各所に足を運び、戸籍謄本や印鑑証明書などさまざまな書類を集める必要があるでしょう。この点でも、税理士に依頼すれば、期限までに書類を作ることができるので、精神的なストレスがかなり軽減できるでしょう。


税理士に相談する利点

遺産相続の際、相続税の申告が必要な場合、専門家の中でこの手続きができるのは税理士だけであるため、最初から税理士に相続相談をするのは賢い選択といえるでしょう。

しかし中には、相続税の申告を税理士に依頼するのではなく、自分でしたいと考える方もおられるでしょう。相続税の申告を自分でする利点は、税理士報酬が節約できることです。できるだけ費用を抑えたい場合には、そのようにすることもできるでしょう。

計算ただし、実際に相続税の申告を行ってみて気が付くのは、相続税に関する規則の複雑さです。例えば、相続税の申告が必要かどうかを考えるのは、相続財産が3600万円を超える場合です。しかし、相続財産が3600万円を超えていたらすぐに申告と納税が必要になるのかというとそうではないのです。

相続財産の計算をするときには、マイナス財産と呼ばれるものも計算し、差し引きします。マイナス財産には借入金、貸しアパートなどの敷金、未払いの税金や医療費、葬式費用などが含まれます。マイナス財産についての知識がないと、本来は引けるのに引き忘れ、税金を多めに支払う結果になってしまうでしょう。

さらに、相続税の申告が必要でも、遺産分割が確定しているのであれば「小規模宅地などの特例」や「配偶者の税金軽減」などが適用され、相続税がかからない場合もあります。

税理士はこうした法律の専門家ですから、税理士に依頼すれば、できるだけ税金がかからないように注意深く処理してもらえるでしょう。


相談できる専門家

空遺産相続の手続きは細かな法律が関わっており、専門家の助けが必要なことがしばしばです。遺産相続に関わる専門家は、司法書士、弁護士、税理士、行政書士などがあります。ここでは、それぞれの専門家にできることについてお話します。

司法書士は、不動産の名義変更を行うことができます。相続登記は司法書士しか行うことができないので、遺産に不動産が含まれているなら、司法書士に依頼することになるでしょう。

弁護士は、調停や審判などで正式な代理人になれる専門家です。相続人が何人もいる場合などで相談がうまくいかず、トラブルになって裁判に発展するようなケースで依頼します。

税理士は、相続税の申告ができる専門家です。相続財産が3600万円を超えると、相続税の申告が必要になることがあります。このような場合に、税理士に依頼します。

行政書士は、遺言書の作成や遺産分割協議書の作成、相続人調査、車や株式の名義変更手続きなどを手伝ってくれる専門家です。ただし、これらは弁護士や司法書士にもお願いすることができ、行政書士にしかできないことというのはありません。

以上のように、専門家はそれぞれにできることとできないことがあり、得意分野が異なります。手続きに必要な専門家をみつけ、依頼しましょう。


相続相談は誰にする?

遺産相続は、誰もが一度は経験する法律問題といっても過言ではありません。これは、日常においてあまり考えない問題かもしれませんが、実際に家族や親せき同士の間で起こり得ることです。予期できることでありながら、遺産相続の問題にいざ直面すると、どのように処理すればよいか分からず、戸惑うことが多いでしょう。

揉める遺産相続は簡単に済むこともありますが、関わる人数や遺産の種類、量などによっては、手続きが大変複雑になることがあります。さらには、相続人同士の間で話し合いがスムーズに進まず、裁判などに発展するケースもあり、処理の難しさの度合いはさまざまです。

遺産相続の手続きが複雑であればあるほど、専門家の助けが必要になるでしょう。相続相談に関係する専門家には、司法書士、弁護士、税理士、行政書士などがあります。これらの専門家は、それぞれ扱える内容が異なります。また、それぞれに独自の強みを持っています。そのため、遺産相続手続きの内容によって、どの専門家に依頼するのが最善なのか選択も異なってくるでしょう

どのような処理はどの専門家に依頼すればよい、ということが分かっていれば、不必要にいろいろな専門家に依頼して、余計な費用がかさんでしまうことを避けられます。こちらのサイトでは、遺産相続に関して、それぞれの専門家ができることとできないことについてお話します。また、遺産相続を税理士に依頼するメリットについても考えましょう。